【実践】長崎・南島原へ移住するときに便利だった2つの仕組み

移住すると決めたら、実行する。まず一歩を踏み出すこと。これが大切です。そして実行するときには一定の手順があります。

今回は、当時、千葉市に住みながら、長崎県の南島原に「移住先(住処)」を決める迄の実体験、移住先を決めるときの苦労、知っておきたかったことをご紹介します。もし、可能なら、当時の私に教えてあげたいくらいです!笑

移住する家を効率的に探すには?

住む家を探すとなると、不動産屋さんを使うことが一般的ですね! でも、田舎では「空き家バンク」や「移住ナビ」等で探す方が素敵な物件に巡り合えると思います。

  1. 移住ナビ・ふるさと回帰支援センターを利用
  2. 空き家バンクを使う。

1.移住ナビに登録(ふるさと回帰支援センター)

移住ナビは、認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が運営する移住者の情報サイトです。移住先の探し方から物件情報等、移住の事なら何でも相談ができます。移住ナビには、全国の自治体が登録しているので、移住先を比較検討したいときにも便利です。

ただし、回帰センターには、各自治体の担当者は常駐しておらず、不定期開催の相談会に合わせて、来ることが多いので気を付けましょう!まずは、移住ナビの登録を済ませておき、相談会の情報を逃さないようにすると良いと思います。

相談会は、移住希望者には、気になる地域の情報が細かく知れる機会です。ぜひ、利用してみてくださいね!私も相談会の案内が来たら必ず参加していました。

アリママ
アリママ

移住ナビを使い、気になる自治体の情報を広く受け取りましょう。少しでも気になる場合は、体験会に参加するのが良いと思います。

2.空き家バンク

空き家バンクは、○○市等と移住希望者と空き家の大家さんをつなげる仕組みです。

例えば、南島原市の場合は、南島原市の地域振興部 地域作り課が、大家さんの物件と移住希望者を募り、両者をマッチングしています。

下の画像をご覧ください。こういう空き家情報が南島原市の地域作り課に集まってきます。他、移住者向けのアパートや空き地等もあります! 全体的に古めではありますが、一般の不動産屋さんで空き家を探すより、価格が安い割に良い物件が見つかります。

画像引用元:南島原市役所

アリママ
アリママ

空き家バンクは、グーグル等で「移住希望地+空き家バンク」で探すとヒットします。

移住先を見つける方法は、上記2つが良いと思います!私の場合は、2つ目の空き家バンクを活用して移住先の物件を探しました。

ここから先は、私が経験した空き家バンクの利用から、現在の古民家に住み始める迄の流れをご紹介していきますね!

私の希望していた家の条件

欲張りな私は、以下の条件で空き家を探していました。

  • 一戸建てかつ、古民家
  • 賃貸
  • 格安
  • 家庭菜園できる畑付き
  • 隣との距離

本当に欲張りですね! 家は長く住み続ける所なので、どうしても妥協はしたくなかったです。でも、条件を厳しくしすぎると何年も移住ができない….こんなことにもなりかねないのでほどほどが良いと思います。実際、私は、3年間も待ちました笑

私の3年間の家探しの流れ

私の3年間は、以下1~4を繰り返していました。年数を重ねるごとに地域性や理想する物件の姿を具体的にイメージできるようなりました。

  1. 空き家バンクに問い合わせをする。
  2. 移住相談会に参加する。
  3. 移住体験会に参加する。
  4. その後も何度か現地と千葉を往復する

1.空き家バンクに問い合わせをする。

最初、私は、空き家バンクのサイトから、南島原市の担当者に連絡することから始めました。「南島原周辺で空き家を探しているのですが….」こんなざっくりとした質問で、南島原市にメールを送ってみました。

一両日、担当者からのメールを待っていた所….

「アリママさん、実は、近日に東京で移住相談会があります。そちらに参加されませんか?」との意外な返信を受けました。こんな偶然あるんだ!と感じながら、二つ返事で了承。すぐに移住相談会に参加しました。

実際の移住相談会の会場では、多くの自治体ブースがあります。他の自治体も気になる所、迷わず南島原市のブースに行き、色々と話を聞きました。やはり、対面は良いですね!色々と話しも聞きやすいし、知りたいことが山ほどあってもすぐに解決します。

アリママ
アリママ

特にネットで情報収集が苦手な方は、対面の相談会は便利だと思います。

2.移住相談会に参加する。

移住相談会に参加した所、さらに思わぬお誘いが…

「今度、南島原市で移住体験会を実施します。よろしければ、参加されませんか?」

相談会では、聞きたいことを聞けたのでひとまずは満足していました。でも、お話だけではわからない部分って多いですよね? 街並みとか、交通手段、どういう気候なのか?等、やっぱり体験しないとわからないこともあると思います。

ということで、相談会の会場で「移住体験ツアー」へ参加することにしました。

3.移住体験ツアーに参加する。

移住体験ツアーは、一泊二日、参加費5,000円です。この5,000円は、ほとんどが飲食代です。なので、実質は無料です。

南島原市への交通費(空路・鉄道等)は、各自が負担。空港や最寄り駅からの送迎は、南島原市が手配します。宿泊は、自治体が用意する施設があるので無料です。最近では、東京~長崎にもLCC(3980円程)があるので、以前よりもさらに参加しやすいと思います。

一泊二日の移住体験ツアーは、内容が盛りだくさんです。きっと、かなり満足すると思います。私は、このツアーを通して、南島原市への移住を決意しました。

移住ツアーの内容は…..

  • 空き家バンクに登録されている物件の見学
  • 地域の方々との交流会
  • 先輩移住者のお宅訪問
  • お勧めの観光名所見学

特に、地域の方々との交流会、先輩移住者のお宅訪問は印象深いです。美しい自然の中で、とても気持ちよく生活されている素敵な方々。それぞれの人生を楽しまれているようです。私も移住して、こんな素敵な方々とご一緒したいと感じました。

ご覧ください。この青い空と海を。千葉の海とは違います。

アリママ

原城跡より海を見る

さらに!!!世界遺産の「原城」がキレイ‼

  • 楽しい人たちだな~!
  • とても自然が美しい!
  • 地元食材が豊富で美味しい!
  • 温泉がある~!
  • 海が透明できれいー!!!!

体験ツアーは、このように終始、感動していました。この時点で、南島原への移住は、ほぼ決めていました。後は、南島原の住処を決めるだけです。

4.その後も何度か現地と千葉を往復する

南島原への移住は決めていたもの、実際に移住する物件は、体験ツアーに参加後、南島原市を一人で周りながら探しました。

  1. 南島原市からの空き家情報を得る。
  2. 気になったら、すぐに南島原に向かう。

この2つを繰り返していました。当然、交通費も馬鹿になりません。そのため、東京から長崎は、マイルを活用したり、LCCを活用したりして、少しでも費用を抑えるようにしていました。なお、見学時の滞在費は、お試し住宅で抑えられます。

自分で見学するときの費用例(現地滞在費や交通費等)
  • 格安航空券3980円~
  • お試し住宅使用で宿泊無料
  • シーツ類クリーニング代の実費のみ

余裕ができたお金で、地元飯を楽しむ、観光を楽しむことに使えます。他に大切なことは、地域の環境をよく見ること、実際に住んでいるかのように日常を体験する。旅人気分と住人では感覚が違います。

格安航空プラン例

格安航空券が利用できる地域の説明をします。東京-長崎、大阪-長崎間の料金は3980円~あまり価格差はないです。名古屋ー長崎間は高くなる傾向にあります。格安航空券でいくならば、名古屋ー福岡で利用すると格安です。

福岡-島原は島鉄バス(高速バス)利用、午前1便、午後1便、乗車時間3時間30分、料金3040円。さらに別ルートもあります。出来るだけ移動時間を短縮したいなら、フェリーを使うルートも良いと思います。

ついに移住先の古民家が決定!

一人で物件を探した周った結果、ついに三年越しで移住先の古民家が決まりました!ありがとう!南島原市!まずは、関係者の方にお礼を申し上げます。

そして、三年間探し回った古民家がコチラです! じゃじゃーん! THE古民家です。歩くとキシキシと音が鳴ります。でも、これが良いんですよね!

下の写真は、古民家の正面です。もし、Airbnbを始めるなら、ここにお客さんをお出迎えできるようにキレイなお花を生けようと思います。正面にどーんと大きなツボ、そして、そこには、季節感があるお花!

最高ですよね!? ぜひ、Airbnbを始めたら、泊まりに来てくださいね!

実は、正直な所、当初、物件の見学では、この古民家は全く興味がありませんでした。「築120年の古民家はどんな感じなんだろう?せっかく見学に行くのだから、参考までに見学させてもらおう。」くらいのノリでした!

しかし、実際に見てみると、イヤイヤ、めちゃくちゃいいじゃん。この古い感じ。パッと玄関に入っただけで120年の歴史を感じましたね!玄関からは、ひろ~い畳の部屋が広がります。もしかして柔道とかできちゃう??とか感じてしまいましたね。

天井には、漆喰の太い梁があります。白い壁、瓦ぶきの屋根と相まって「古民家ココにあり!」との雰囲気を感じます。そして、家に残されていた調度品からも先人の粋の良さを感じました。当然、その場ですぐに入居の申し込みを済ませたのでした。

古民家に住む場合の維持費は?

古民家は、非常に大きいです。全てを独り占めできるので開放感がすごいです。ここなら、大合唱大会をしても苦情は、来なさそうです笑 でも、家が広いと聞くと、費用が気になります。この部分をお伝えしますね!

私の場合、現状は、毎月の賃料+別に光熱費のみを支払っています。それ以外は、ほとんど掛かっていないです。賃貸契約なので、固定資産税等もなし。できるだけ初期費用とリスクを抑えたかったので、費用面からも良い条件で借りられたと思います。

アリママ古民家の維持費例
  • 築120年の古民家
  • 家賃2万円
  • 広い畑付き
  • 隣と程よい距離

欠点といえば、庭付きの宿命である「草取り等」です。草、草、草、とにかく、彼らの生命力はすさまじいです。一軒家は、この辺りを含めて考えた方が良さそうです。その他、古民家なので、修繕も必要です。

もし、この物件にリフォームすれば、かなりの出費です。ただ、不思議なことに、毎日、掃除をしていると、この家に愛着がでてきます。120年もの間ずっと生きてきた家。出来ればこのままの古き良き日本家屋の状態を保存していきたい。と思うようになりました。そして多くの人にこの建築物のすばらしさを見てもらいたい。そう思うのです。

余談ですが、これからの展望がぼんやりとあります。この家を見てもらいたい。日本家屋を体験してもらいたい。そうするには?・・・なんらかの形で。。カフェ、教室、宿泊施設(Airbnbなど)を考えています。

都会での生活では、タワーマンションでハイテクを駆使した家でした。自然など全く感じられない環境です。長年そんな環境にいると病みますね。

しかしこれは私の見解です。人それぞれですから、ハイテクがいいと言う方の方が多いと思います。変わり者の私は、やっぱり自然と一体感のある住まいが一番心地良いです。ここにいるだけで、癒され、パワーがみなぎり、限りない幸福感に包まれます。

なので、古さ、不便さ、汚れ、・・・など気にならなくなります。日を追うごとにこの不自由さに馴染み、120年前の生活を体験しているのだと、ちょっとタイムスリップした感を楽しんでいます。

まとめ

移住先を決め、実際に移住する時の効率的な手順と、かかる費用についてまとめました。

  • 移住する時の効率的な手順
  • 実際の見学
  • 実際の費用
  • 現地で回るときの効率的な方法

私の移住体験記です。これから移住される方の参考になれば幸いです。とかく移住することはハードルが高そうに思えます。事実私がそうでした。やはり、一番に考えることは、かかる費用ではないでしょうか?ですがこの実録を読まれてどうですか?案外とお手軽にできそう・・と感じていただけると思います。

参考情報

天神バスターミナルのハッピーアワーはお得!

福岡乗り換えで天神バスターミナルを利用する時のコンコースには地元飯が充実しています。ハッピーアワーを利用すると、ビール、博多名物餃子2人前が1コイン(500円)以下で楽しめます。チョットしたお得感で、旅気分をおおいに盛り上げてください。

アリママ

【レンタカー】効率よく回るにはガッツレンタカーがオススメ!

家探しに来てみたけれど、交通事情が・・・当然ですが都会の感覚では、あまりの不便さに呆然としてしまいます。のんびり観光旅行なら、それも良いでしょう。ローカル線も楽しいですよね。私も大好きです。

しかし、効率よく家探しとなれば、そんなことは言ってられません。空港からはレンタカーでさっさと目的地に向かいましょう。そのレンタカー代は格安に限ります。それが【ガッツレンタカー】です。幾度も訪れている家探し、必須のレンタカーをおおかた使って一番に格安で利用できました。

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